夢に向かって修行しているけれど、年齢的にもどうしようか、迷っている主人公フランシス。恋人と別れ、親友ともルーム・シェアを解消し、仕事も一時的に休職、貧乏、お先真っ暗な状況に陥ります。
フランシスは、年相応でない行動、言動のオンパレード。子どもっぽくて、わがまま。それでも魅了されるのは、Greta Gerwigが演じているからかもしれない。好きな女優さんなので、ニューヨークの街並み、ダンスカンパニーで踊るガーウィグをスクリーンで見られて本当にうれしかった。
白黒映画に音楽（デイヴィッド・ボウイ、ジョルジュ・ドルリューなど）がアクセントになっていました。Hot ChocolateのEvery 1's a winnerがかかるシーンとか、映画館で観たこともあって印象的でした。
不安定、どん底で、見ながらちょっと苦しくなってしまいました。コメディ要素もあって、全体的に泣き笑いみたいな。
色々な人とかかわりもがく中で、親友に頼りきっていた時と比べて脱皮し、成長する。
観終わった後、向いていないこともある、できることをはじめようと思える映画かもしれません。
日本語インタビュー記事で分かりやすいものがありました：「ロマンティックじゃない」ニューヨークの現実描く『フランシス・ハ』バームバック監督語る－webDICE
Frances Haの前作、Greenberg (ベン・スティラーの人生は最悪だ！)についても触れられています。前作は主人公にあまり発展は見られませんでしたが、今作では希望が見えるのは、年代が違うこともあるみたいです。
誰がコメントしていたのかは思い出せないのですが、Franses HaはsexなしのLola Versusだと指摘している人がいて、なるほど共通点が多い作品だと思います。未見の方は、Lola Versus（邦題：29歳からの恋とセックス）もおすすめです。
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