監督 リー・ダニエルズ (Lee Daniels)
主演 ガボレイ・シディベ (Gabourey Sidibe)
あらすじ(Wikipediaより引用)
“サファイアによる小説『プッシュ』を映画化した作品である。監督はこれが長編第2作目となるリー・ダニエルズ。1980年代後半のニューヨーク・ハーレムを舞台に、過酷な環境下で日々を生きる肥満した16歳の黒人の少女・プレシャスがとある教師に出会い人生の希望を見出していく物語である。アメリカの貧困層に焦点を当て、子供への性的・肉体的な虐待、教育の問題などが取り上げられている。”
16歳のプレシャスは両親から虐待を受けており、自尊心を踏みにじられながらも何とか生きている。学校では数学が好きだったが、適応が難しいため、校長にAlternative School(フリースクール)を薦められる。そこでの先生や友人たちとの出会いがプレシャスを家族の闇から救い出す。
……
虐待が本当にひどいにも関わらず、プレシャスの芯はまったく揺るがない。彼女自身が生命力・愛にあふれている。その点がとても不思議でした。
この映画はプレシャスを虐待をする母親を演じたモニークがアカデミー助演女優賞をとるなど、高く評価されています。時代は80年代と一昔前の話ですが、貧困、性的虐待、教育問題は現代にも通じるところがあります。闇のような状況に光をもたらすのは、人との出会いや、本を読み、文章を書くことであるのかもしれません。このような人権を踏みにじられているような状況が少しでも改善するように願わずにはいられません。
※また時代背景や識字については、こちらのブログの感想がとても参考になりましたのでリンクを貼ります。
http://d.hatena.ne.jp/kiimiki/20100507/1273250925
リー・ダニエルズ監督はこの後、the Paperboy (ペーパーボーイ 真夏の引力、2013年日本公開)、the Butler (大統領の執事の涙、2014年日本公開)を監督しています。
このブログでのこぼれ話
the Mindy Projectの第2シーズンからレギュラー出演している、Xosha Roquemore (ゾシャ・ロクモア)は、プレシャスの通うフリースクールの同級生、ジョー・アンを演じました。
0 件のコメント:
コメントを投稿
コメントは管理人が確認してから公開されます。
公開を希望されない方はその旨明記してください。