2014-07-05

[映画] In a World... (私にだってなれる!夢のナレーター単願希望)

レイク・ベル監督・脚本・主演の "In a World..."が日本でDVDスルー・レンタルできるようになったので見てみました。


あらすじ(Japan SONY pictures DVD紹介ページより):
方言指導の仕事をしながら声優を夢見るキャロル(ベル)は、同じ声優として成功を収めた父サム(メラメッド)の陰でくすぶっていた。そんなある日、キャロルのもとに映画の予告編の仕事が舞い込んでくる。売れっ子声優グスタフ(マリーノ)や父サムが激しく嫉妬する中、一気に上昇機運に乗った彼女は、やがて超大作映画4部作のナレーターのオーディションを受けるチャンスを獲得。それは、“神の声”と呼ばれた今は亡き声優界の大物ドン・ラフォンティーヌの決め台詞「その世界では」を復活させるビッグプロジェクトでもあった。


予告編





以下ネタバレ
軽いラブコメともいえるけれども、ジェンダー面のメッセージ性もあるような作品。男性優位の米国声優業界で女性主人公が大きなチャンスをつかむ。その背景に、ジーナ・デイヴィス演じる4部作製作総指揮の意向が。映画の後半20分くらいで次のセリフがあります。




ジーナ・ディヴィス演じる4部作製作総指揮のセリフ 


世界中に放送される予告編のナレーションはたくさんの人に影響を与える。女性のナレーションこそが重要だと。それが観客に勇気づけることにつながると。ただ、キャロル(レイク・ベル)自身が、他のライバル(大御所の父、セレブ声優グスタフ)に比べて秀でていたとはいえないが、というのがまたリアルな気がしました。なるほど無名新人のキャロルが抜擢されるには、能力以外の政治的な意向もあったのだと。

ちなみに、ジーナ・デイヴィスは社会活動の一部として、 The Geena Davis Institute on Gender in Media という組織を2007年に立ち上げています。

このような研究をサポートしたり、




Hollywood repoterにはコラムを寄せています。
コラム:GEENA DAVIS' TWO EASY STEPS TO MAKE HOLLYWOOD LESS SEXIST (GUEST COLUMN)

http://www.hollywoodreporter.com/news/geena-davis-two-easy-steps-664573


この映画の主題は何なのか、それは観る人にゆだねられているので、ジェンダー論部分は抜きに、爽やかなラブコメとしてみるのもありだと思います。キャロルと仕事仲間のルイスのやり取りは微笑ましいし、まるで10代みたいなぎこちない感じとか、ルイスのキャロル一筋なところも印象に残りました。

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